PEラインの選び方|強度(強力)、号数、ポンド、デニールって何?PEラインの闇とは?



どうも!

MASATOです。

オシアジガー Fカスタム1500HGに巻いていたPEライン1.5号が毛羽立ってコーティングも落ちてきたので買い替え時だなぁと考えていました。

ところでPEラインの購入時に見ているところってどこですか?

値段、号数、PEライン、強力??

でもそれって本当に信頼していいのですか。

PEラインの闇について触れてみます。


PEラインは、ポリエチレンの略称で、ポリエチレンの原糸を何本(4、8、9、12など)かに編み込んだり束ねたものです。

ナイロン糸に比べて引っ張り強度が3倍ほど高く、伸びが少ないことが特徴。

細く強度が高いラインが使用できるようになったため、キャスティングゲームでは飛躍的に飛距離が伸び、水深100mを超えるような中深海、深海での釣りができるようになったのもPEラインの登場のおかげです。

ジギングでは必須のアイテムとなっています。

デメリットは、根ズレに弱いこと。

極細の原糸なので岩礁や鋭い歯の魚に触れると簡単に切れてしまいます。

それらの短所を補うために特殊コーティングや編み方で対処しているメーカーがありますが、

基本的にはショックリーダーを使用し、PEラインとショックリーダーはノットを組んで接続させます。



PEラインを選択する際に、まずは号数から選択する方がほとんどだと思います。

号数って一体なんなのさ?

日本釣用品工業会によると以下のようにPEラインの太さ標準規格を定めています。

PE糸の太さ標準規格は、単位のデニール(d)表示を使用し、1号=200dとする。

http://www.jaftma.or.jp/standard/pdf/pe.pdf


デニール(denier)値とは9000mの糸の質量をグラム(g)で表したもの。

※9000m当たり1gである糸の太さ(1d=1g)

なぜそのような規格を設けているかというと、極細の糸の太さを一定にすることは難しく、また計測も難しいため質量によって太さを表したのだそうです。

つまり何が言いたいかというと…

太さにばらつきがあっても質量が約200gであれば1号は1号ってことです。


続いては、ラインの強さについてです。

強力(強度)はlb(ポンド)やキログラム(kg)といった単位を使います。

メーカーによって単位が異なるのが少々厄介な点です。

1ポンドは0.454kgとなりますので、日本人に親しみのあるkgを使用するのであれば〇〇ポンドの半分がキログラムと覚えておくとよいでしょう。(ポンドで覚えている人はキログラムの倍がポンド)

また便宜上のものになりますが、ナイロン・フロロであればポンドから号数に置き換えることもできます。

ポンド÷4で号数が出ます(逆は×カケル)

強力(lb)については非常に難しいのであまり題材にしたくないのですが、触れてみます(汗)

大きく分けて2つの規格があります。

☆ポンドクラスライン…
〇〇ポンド(kg)の力がかかった時に必ず切れる
それ以下でも切れるかもしれないよっていう意味もある
※表記例…lbC , PCL , CLASS

☆ポンドテストライン…
〇〇ポンド(kg)の力以下では切れない
それ以上の力でも切れないかもよ?って意味もある
※表記例…lbT , PTL , TEST

最近では「MAX(最高)」「AVG(平均)」などで表記しているメーカーも多いですね。

「MAX」はポンドクラスラインと非常に似たものです。

MAX4.5kg(10ld)の場合は、4.5kg(10ld)の以上は耐えられなかったという意味。

MAX4.5kg(10ld)まではいけたってことですが、

でも、それ以下で切れないとは表記ないので、たまたまテストで4.5kg(10ld)耐えただけかもしれないからそれ以下で切れる可能性もあるよー。って感じですかね。

AVG(アベレージ)は平均でMAX4.5kg(10ld)まで耐えられたという意味なので、

切れたのが5kgの時もあれば4.0kgの時もあった可能性があります。

でもMAX表記よりはAVGの方が親切ですね。

MAXとAVGを両方表記しているところもありますし、なるべく信頼できるメーカーさんのラインを使うのが賢明ではないでしょうか?

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メーカー選びですが、PEラインを販売しているメーカーが多すぎて迷ってしまいそうです。

そこで手っ取り早く把握するために、日本釣用品工業会のHPをチェックしてみましょう。

釣糸JAFS基準というものを制定しており、

この基準に遵守して製造販売しているメーカーが紹介されていました。

(株)ウイング 黒鯛工房事業部大橋漁具(株)
(有)GAN CRAFTクレハ合繊(株)
(株)ささめ針(株)34
高岡速三商店(株)天龍
東レ・モノフィラメント(株)ピュア・フィッシング・ジャパン(株)
(株)ミヤマエ山豊テグス(株)
(株)ワイ・ジー・ケー(株)エイテック
かめや釣具(株)(株)キザクラ
(株)ゴーセン(株)サンライン
(株)シマノ(株)タカミヤ
(株)トアルソン(株)林釣漁具製作所
(株)フジノライン(株)モーリス
ユニチカ(株)


また、このマーク↓が目印ですので、

カタログやHPなどでチェックする時はよく覚えておいた方が良いでしょう。

PEラインは、コーティング系とノンコーティング系があります。

コーティング系は、根ズレに強い、滑りがいい、ハリがあるのがメリット。(重い・弱い・硬い)

デメリットは、元々のPEラインにコーティングしているので若干太めになりがちで、硬くて重いためしなやかさが欠ける。

軽いジグを使用する時は特にキャスティング時などでは飛距離が出ずらいなどあります。

ノンコーティング系は強くしなやかでガイド抜けが良く、キャスティングの飛距離が出るなどのメリットがあります。(軽い・強い・柔らかい)

デメリットは,水に浮きやすいのでフォールが遅い、メンテナンスを怠るとすぐに毛羽立ってしまうなど劣化を招きます。

なぜコーティング系がノンコーティング系に比べて弱いのか?

それは、号数を決めるデニール(denier)値が9000mの糸の質量をグラム(g)で表したものだからです。

コーティング系はコーティングの顔料が加わった状態で質量計測していますので、その分重くなります。

ですので、ノンコーティング系に比べ細くなってしまうため同じ号数、同じメーカーので商品であればコーティング系の方が細い糸になるでしょうってことです。

でも私はコーティング系が好きです。

コーティング系とノンコーティング系での違いをご説明しましたが、そこまで大きな差はないのが実際のところです。

しかもノンコーティング系でも様々な新技術が新素材が取り入れられてデメリットを補うものが開発されていますし、ハイブリッドPEなども登場し日々進化しているPEライン。

一概にコーティングの有無云々で良し悪しを決めることができなくなってきているのが現状です。

個人的に特に好きなPEラインをご紹介いたします。

バークレイのスーパーファイヤーラインです。

※バークレイはピュア・フィッシング・ジャパン(株)が運営しています。

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